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#鵜川医院レター

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レター#鵜川医院レター

現状復帰と折り合い / 医師国家試験問題を考える / メラニン / 風邪医者

型と折り合い 型は重要です。それを意識したのは当院に見学に来た医学部6年生が父の内視鏡検査の姿を見て「宗教の儀式のようだ」と形容したことが最初です。 確かに父の内視鏡は儀式のようでした。ある日検査にかかった時間を測定すると一人当たり5秒前後しか変動がなく驚きました。ロボットのようですが、「様式美」とか「形式」の極...

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乳がん検診の歴史 / 乳がんガイド / インターネットで学ぶ手法

乳がん検診の歴史 「2年に1度」とされています 日本の乳がん検診は、21世紀以前は「視触診」が中心でした。しかし触って確かめるだけの方法では、早期発見には限界があり、死亡率低下という目的は達成しにくいものでした。その後、欧米の研究でマンモグラフィーが死亡率を下げることが示され、日本でも2000年前後から本格的な導...

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縁 / 鉄/ 腸

縁 ある日、患者さんが父に外来で「お誕生日おめでとうございます」と手紙を渡そうとしていた。彼も父と同じぐらいの年齢である。 誕生日から数日経過していた。 父は封筒に何かが入っていると思ったらしく「結構です」と固辞しようとしていた。普段金銭は断るからだ。 しかし傍で見ていた僕は「これは本当に中身は手紙だ」と直感した...

レター#鵜川医院レター

胃がん検査 / 胃がん検診 / 東大分院とがん研有明での原風景

胃がん検査をどう考えるか 胃がんはかつて日本で最も多いがんでしたが、今は治療と診断が進歩し、早期に見つければほとんど治る時代になっています。日本は世界のなかでも特に「早期がんを発見する技術」が発達しており、検査の受け方を理解することが大切です。 まず入口となるのが ABC検診(胃がんリスク検診) です。血液で「ピ...

レター#鵜川医院レター

批判的思考が面白さにつながることがある / 臨床的備忘録 / ただの頭痛か片頭痛か / ライノウイルス / 医学部と教養 / 料理と著作権

批判的思考とウィット 日本語では「批判的思考」と翻訳するので、なにやら「相手の言う事を否定しながら考える」という意味にとれてしまうが、英語だとクリティカルシンキングで、別に相手を否定することでは全然ない。 唐突に何を書いているのかというと、医者だってデタラメを言うかも知らん、と常に考えながら患者さんは聞いておいて...

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記憶の引き出し、閉じっぱなしになっていませんか / ナイアシンフラッシュ(紅潮) / ナイアシンアミド / まんべんなく

あなたの引き出し、閉じっぱなしになっていませんか 外来では時折、唐突に、誰かに言われたか、テレビで見たか、免許証の書き換えか、きっかけは色々なのだが、なんの具体的エピソードもなしに「先生、近頃どうも物忘れがひどくて。いよいよ認知症でしょうか」と言う人々がいる。平均0.5人/日ぐらいだから時折、でもないか。 その品...

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免疫学者 / 霊長類学者 / 科学と倫理 / ケンシンへの最初の一歩が未来につながる / がん検診のジレンマ / 旧暦と2033年問題

免疫学者 坂口志文博士が制御性T細胞(Treg)を発見した1995年、免疫学の世界はまだ「ヘルパー」と「サプレッサー」という二つの役割で説明されていました。 私は1993年〜1995年に大学院で主にT細胞を研究しましたからその真っ只中にいたわけですが、ヘルパー、サプレッサーという教科書的な枠組みの中で学んでいたの...

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歳のせい / 老いとはなにか

コミュケーション論「歳のせい」 「先生、目がぼやけて先日眼科に行きましたら、『歳のせいだ』と言われました」 「その先生は、おそらくあなたが想像する意味とは少し違うつもりで、その言葉を使ったのだと思います。『悪い進行性の病気ではないから、心配しすぎなくてよい』という意図で、安心してほしくて口にされたのではないでしょ...

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ねじれ腸と腸活

ねじれ腸と腸活 ― 総論 1. ねじれ腸とは 「ねじれ腸」とは、腸管が生理的な位置からずれて曲がりやすくなり、便の通過に支障をきたす状態を指す俗称です。医学的には「腸軸捻転(volvulus)」のような急性疾患とは異なり、慢性的で軽度な形態異常や可動性の高さに基づくことが多いとされます。腸がねじれたり折れたりする...

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「体力がついてきた」 / 心アミロイドーシスの早期発見

テニスウェアを着て、さっそうと診察室に入ってくる男性がいる。日焼けした肌に、きりりと引き締まった表情。80歳代とはとても思えない若々しさである。椅子に腰掛けると、彼はにこやかにこう言うのだ。 「最近、体力がついてきたように思います」 その言葉を聞くたび、なぜか胸の奥でひっかかる。笑顔はまぶしいほど元気に見えるのに...

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行き詰まった人へ数学者からのアドバイス / 血圧測定時に死んだふりをすると / AI時代の食卓 / 薬が効いたかの判断は難しい

壁を前に、学者はどう振る舞うか あるインターネット掲示板に、こんな質問が出ていました。 「数学オリンピックの難しい問題に取り組んで、4時間も5時間も考えても全くアイディアが出ません。自分は数学の道をあきらめるべきでしょうか?」 正直に言えば、この質問は冗談(いわゆる“釣り”)の可能性もあります。しかし、もし本気で...

レター#鵜川医院レター

小学校における子どもの便秘 / 医師同士のネットワーク / 医療従事者のとっての宗教 / 漫画に学ぶ人生

小学校における子どもの便秘:知っておくべきこと 文責:鵜川医院 鵜川邦夫 日時:2025年8月28日 於:大山小学校 はじめに 子どもの便秘は、一時的な体調不良として見過ごされがちですが、その実態は、子どもの身体的・精神的な健康、さらには将来にわたる生活の質に深く関わる、見過ごすことのできない重要な課題です。この...

レター#鵜川医院レター

A1c 6.1 / 数学者の頭の中

「言語ゲーム ― Term 6.1」 患者のA1cが6.1%であった。 6.1という数字で何を思い浮かべるだろうか。カリウムなら「やべー」であろうし、A1cであれば「ああ、食後に上がってるな」である。 そういう職業である。もちろん赤血球寿命は人により違う。血液内科が専門であれば「おや、鉄欠乏?」などと思うのかもし...

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睡眠不足と腸の健康と代謝異常

ROSとホルモン連鎖が明かす“腸活”の最前線 睡眠不足で死ぬ──それは脳の限界ではなく、「腸が限界を迎えるから」という変化球の論文があります。2020年に発表されたこの研究では、ショウジョウバエを徹底的に眠らせずに飼育した結果、腸に活性酸素(ROS)が蓄積し(なぜ?)、寿命が著しく短縮されることが示されました。驚...

レター#鵜川医院レター

「薬で痩せる時代」 / 失敗から学ぶ / 映画会社のA24

「薬で痩せる時代」の封筒は重かった 販売促進のために、製薬メーカーが重たい資料を送ってきました。無駄だと思いましたが「読ませる」が目的ならば達成はしています。 思い出したのが先日、「ダイレクトメールを読ませるための嘘800通り」、という記事を読みまして、その内容。 How Many Lies Can You Fi...