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塩こをろこをろ / 自分の言葉 / 流行を追う意味 / 腎機能 / 脂肪肝 / ホスピス / ミミズ

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目次

塩こをろこをろ

なぜ日本語にオノマトペが多いのか。それは日本人に共感覚を持つ人が多かったからではないか、という説を僕は考えているのですがその真偽は別にして、古事記の冒頭にはいきなりオノマトペが登場します。それが「塩こをろこをろ」です。現代語訳では消えてしまっているのですが。

まずは現代語訳。第一章「島々の生成」で、イザナギの命・イザナミの命が矛で世界をかきまわし、海をかきまわしして、矛の先から滴たる海水が積ってオノゴロ島となったという話。

古事記

本居宣長が江戸時代「古事記伝」で解読するまで古事記は「なにが書いてあるんだろう?」がわからない時代が長くありました。(日本書紀がメインとされていたため)宣長は音に関して鋭い感覚があった人で、中国語の発音を日本語で一生懸命書きあらわそうと頑張ってるけど無駄な努力、みたいな事にも気づいています。そういう人だから万葉仮名で書かれている古事記を解読出来たのも頷けます。

現代のカナは五十音ですが、奈良時代はまだ五十音ではなくて万葉仮名は沢山の文字があります。日本語の発音はもっと多様だった可能性はあって、当時の日本語に思いを馳せる読み方もあるのではないでしょうか。

これは古事記が万葉仮名のまま読めるサイトです。

古典籍ビューアー – 國學院大學 古典文化学事業

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この図は国会図書館アーカイブから切り取ったものですが、繰り返し(々)の書き表し方が独特ですね。「塩許袁呂々々々(塩こをろ・・・)」とでも書いてくれればなんとなくわかるのですが、「塩許々袁々呂々」と書いてしおこをろこをろと読ませる事に気づくまで10分以上かかってしまいました。これは本居宣長の古事記伝の97ページにも「これは古い書き方で、他には鼠の外者須夫須夫を鼠の外者須々夫々と書く例がある」などとあります。

宣長は日本書紀と比較しながら、「塩こをろこをろ」は海をかき混ぜて固まっていく様子、と解釈しています。響きが心地良い言葉です。オノマトペには音の重ね合わせがとても多く見られリズムもあります。うろ覚えでソースが見つからないのですが、天皇家に生まれると子供の頃には独特の言葉で教育されるそうで、その言葉には音の重ね合わせが多いとか。女房詞とか御所言葉とも違うものだと記憶しています。もっとも女房詞にもオノマトペ由来のものは多いのではありますが。

御所ことば・女房詞 メモ

韓国語は日本以上にオノマトペが多いのだと言うことです。一音一文字という構造が、オノマトペと親和性が高いのでしょうか。オノマトペを上手に利用した詩人としては、中原中也、草野心平、萩原朔太郎などがいて、彼らを見ると「自由に創って良いんだ」とわかります。

言葉は神が創りたもうた、と定義するとなかなか新しい言葉を作ることが難しいわけですが、ソシュール(言語学の祖みたいな人)も「自然に出てくる言葉あるよね」みたいに解釈はしているわけでして、新しいオノマトペ、なんかないかなーと頭を考え続ける事はなかなか楽しいという事はお伝えしたい。

自分の言葉で語っているか

患者さんを病院に紹介するとお返事がいただけます。

ある日、東海大学の循環器内科の伊苅先生からのお返事に、「冠動脈の石灰化は、ご自分で頑張って治そうとした結果で、今回は動脈内部に問題がありませんでした。今後もコレステロールの管理をしていただけば大丈夫です」という言葉を見て、なんて素敵な先生なんだろう、と思いました。

胸部CTを撮影したときに心臓の動脈に石灰化があり、少し心電図も気になり、狭心症じゃなかろうかと紹介した患者さんの件で、大丈夫でしたのご報告でした。

身体の中で炎症が起きてそれが治る時、炎症で活躍した白血球の亡骸は、コレステロールの塊となり、やがてカルシウムが沈着していきます。その状態を黄色腫、と呼んだりします。炎症の墓標、みたいなものであり、黄色「腫」という名前ではありますが腫瘍ではありません。胃や食道にもしばしば黄色腫が見つかりますが「あなたの白血球ががんばって消化管をお掃除してくれた結果です」と患者さんに説明することがある自分にとっては、伊苅先生からのお返事はとても沁み入る表現だったのです。

黄色腫(消化管における)

伊苅先生に限らず後藤先生も吉岡先生(みんな東海大学の先生方です)も、自分が心配しすぎて循環器内科に紹介した症例について「安心してね」という内容の言葉を工夫した表現で書いて下さり、ありがたいです。一方、例えば心肥大があって弁膜症が気になって診てもらった症例で「レントゲンでは心肥大が著明なのに、心電図では肥大が明らかではない場合にはアミロイドーシスも考慮が必要ですからそういう場合があったら相談して下さいね」みたいなアドバイスをして下さるのもまた助かります。

自分もなるべく紹介患者さんの返事にはそんな言葉を書きたいと思っていますし、患者さんにも安心すべく声をかけているけれど、なかなか塩梅が難しいです。

ところでお医者さんの書くブログには素敵なものが結構あります。豊富な経験から滲み出る愛?みたいなものが感じ取れるブログが特に自分の好みです。

循環器つながりで東海大学八王子病院循環器内科吉町先生の『Would you like” Slender Catheter” ?』は元々好きなんですが、先日、もう一つ見つけましたのでご紹介します。

院長ブログ

当院には秦野の患者さんが多いですが、患者さんは近所にかかってほしいから、近隣の医療機関を検索して紹介をする、を良くします。

たまたま渋沢の患者さんについて、近隣で検索したクリニックの紹介が記憶になく新しい感じでして、読むとなんか凄い経歴の先生だし、絶対実力あるはずで、なんならうちの大先生みたいな感じだから、かからない手はないから行きなさい行きなさいとプッシュして行ってもらいました。するとやはりとても親身になって下さる先生だったそうです。

さて別のことでマニアックな検索をして、Google検索で出てきたサイトをクリックしたら、見たことあるレイアウトが登場しました。10秒ぐらい考えたら「ああ、いつか患者さんに紹介した秦野北クリニックの駒井先生がブログ書いてるんだ!」と気づきました。内容も深い。割合しょっちゅう書いておられて文章が好きなんですね。そして他にも素敵なエントリーが並んでいます。

それ以来、渋沢周辺の患者さんが来ると「ねえ、この先生知ってる?凄いんだよ」と紹介するようにしています。

医療情報が信用できないと言われる昨今(日本は特にその傾向が強いです)ですが、近隣の先生が情報発信してくれるということはとても心強いことです。

その文章は医師が「自分の言葉で語っている」のか、読んだらわかりそうなものなのにわからない一般の人々がほとんどであるという問題が一番根深いのかもしれないのですが……。

流行を追う意味

先日NYTを読んでいたら、ミレニアル世代のファッション感覚が保守的なことをZ世代が批判しているという内容のファッションライターの文章があり、「だってそれが成熟って事なんじゃないの?」と元も子もない感想を抱いてしまったわけですが、ファッションライターとしては一番消費して欲しい世代が保守的なのは自分の商売的に困るんでしょう。だとしてもあんまり上手い指摘の仕方とは言えない。その記事で唯一勉強になったのは「現代のファッショントレンドはTikTokが作っている」という文章。そうなんですか?

TikTokでバズっている動画の元ネタは、あまりアクセスのないYoutubeだったり、二番煎じであったりで、まさに権利無視大量生産大量消費。しかし、クリックするだけで0.何円か貯まるようなアプリと、広告で成り立つビジネスモデルが、この社会の縮図だ!と言われれば全くその通りではあるのです。

自分はとりあえず流行り物を眺めるのは好きです。それに属さないものを定番として解釈してみたり、人々の好みを把握したり、アイディアの再利用の仕組みを勉強したり、という理由です。ある日のヒット商品リストを見てみるとこんな感じでした。参考にしたのはこのサイト。毎日変わるので目まぐるしいですが。

Trending Products | Grommet

  1. ThePhotoStick OMNI (写真・動画のバックアップ用USB)
  2. Ryoko Portable Wi-Fi (携帯型WiFiルーター)
  3. Audien Atom (低価格の補聴器)
  4. Snow Teeth Whitening (自宅で歯を白く)
  5. Kailo (痛みを和らげるパッチ):小さなキャパシタを集めた構造になっているファイテン的なものです。不思議だけどちょっと面白い。
  6. Peeps (眼鏡のレンズクリーナー)
  7. OlumiRing (ライブ配信用のリングライト)
  8. iMemories (家族の映像データのデジタル化)
  9. Omega WiFi Amp (WiFi信号ブースター)
  10. Miracle Sheets (抗菌作用のあるシーツ)
  11. AirPhysio (呼吸器の洗浄器具):呼気でPeepをかけるんですが自然に振動を起こす事で喀痰の排出を促すらしい。
  12. React (車内での緊急脱出ツールも持つスイスアーミーナイフ的USBバッテリー)
  13. Bondic (液体プラスチック紫外線接着剤)
  14. Soul Insole (足の痛み改善インソール)
  15. ZQuiet (いびき対策グッズ)
  16. Bril (歯ブラシの紫外線殺菌器)
  17. Hootie (防犯用の非常ベル130dB!!)
  18. Aculief (頭痛改善の押し圧子)
  19. The Wand (ワインの离化装置):ちょっと眉唾チックな商品
  20. Keyzmo (多機能コンパクトツール)
  21. FlipFork (BBQ用多機能フォーク)
  22. OX SOX (足の臭い対策の靴下)
  23. TikiTunes (屋外用のスピーカー照明)
  24. Whippy Charge (回転式磁気充電ケーブル)

とりあえず、新しいアイディアかなと思ったのは2−3個で、ほとんど「車輪の再発明、ならぬ再利用」です。補足をつけた2つのプロダクト以外はどこかでみたようなものばかり。特に眉唾っぽいThe Wandですが、自分が調べた上で想像するとこんなプロダクトです。「特許取得」と書いてあるのですが、これは金魚掬いのポイのようなフィルターのフレーム形態に関して取得した特許で意味がないものです。「ワインに入れるポイ」として申請すればどんな形であっても通ったでしょう。アンバーライトCG50のような陽イオン交換樹脂はヒスタミンを吸着しますので、それをポイに貼り付ければ「ワイン用のヒスタミン吸着フィルター」は完成します。

発明家、と称する人々がいますが、発想のオリジナリティは重要ではないと思います。エジソンもパクりが上手な人でした。特許という知財保護の仕組みはありますが、例えば創薬では二番煎じであっても開発スピードが優れていれば勝てます。

自分が開発したものではウォータープリーズがあります。これなど二番煎じも良いところです。先に多くの先生方が自作で作っていた送水装置があって、自分はそれを普及型にすべくプロトタイプを作りました。多少工夫したのはどこかが断線した時にきちんと水が止まるように電子回路を設計した、ぐらいです。髙橋寛先生と自分と笠さんの3人で会社を立ち上げて、ある程度売れるようになってきたので製造販売をフォルテグロウメディカルに依頼して現在に至ります。オリンパスがそっくりの製品を作ってきましたが、出力とかチューブの曲がり具合など、内視鏡の達人である髙橋寛先生と自分の好みに合わせてますから、細かいところで真似がしにくいようにはなっているとは思います。でも製品の成功は何と言っても営業の笠さんの頑張りによります。

まとめると、流行を追うことはビジネスモデルの勉強になるという事です。そしてそれが自分のビジネスにも役立つ時が来るかもしれません。

日本人と腎機能

2021年腎臓学会の大規模調査で平均的な日本人のeGFRが報告されています。

NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic

この数字はドイツ住民と比較してかなり悪いのがお分かりいただけるでしょうか。

Distribution of estimated glomerular filtration rate and determinants of its age dependent loss in a German population-based study

Untitled

太い実線が日本人の腎機能です。

eGFRに対する批判

現在の慢性腎臓病(CKD)の診断基準は、年齢に関係なく、糸球体濾過値(GFR)が60 ml/min/1.73 m²を持続的に下回る場合と定められています。しかしこの基準は、加齢による生理的変化や、他の原因による死亡リスクの上昇により、高齢になるほど末期腎不全に至るリスクが低下することを考慮していないと批判されています。 2019年、欧米の専門家グループから、年齢に応じた新しい CKD 基準値が提案されました。具体的には、40歳未満では75 ml/min/1.73 m²、40-64歳では現行の60 ml/min/1.73 m²を維持し、65歳以上では45 ml/min/1.73 m²を新たな基準値とすることが示唆されています。

Age‐adapted eGFR thresholds underestimate the risks beyond kidney failure associated with CKD in older populations

当院でのアプローチ

当院ではこれの他にシスタチンCを用いたeGFRも併用します。具体的には検診でeGFR<60を指摘された場合に、腎疾患を除外した上でシスタチンCを測定しています。 すると年齢が65歳未満では明らかにクレアチニンによるeGFRとシスタチンCによるeGFRに大きな乖離があります。eGFRcysは100mL/min/1.73m²であったりすることが多いのです。これはクレアチニンが筋肉量などの影響を受けることに起因します。

その他にエコーでの腎臓体積のチェックも行います。必ずしも腎臓の大きさと腎機能に強い相関があるわけではないですし、腎炎では逆に腎臓が大きくなるわけですが、腎体積を正確に自動測定して毎年の変化を見る事はeGFR同様に予後判定因子になるのではないか、などと思ってはいるのです。

日本人には尿酸クリアランスが悪い人々も多くいて、その把握も重要です。そして生活指導をした後の変化(改善)をきちんと評価して、患者さんのモチベーションを保つ工夫も重要かと思います。

更年期のホットフラッシュを強く感じる女性は脂肪肝リスクが高い

ホットフラッシュはGnRHの律動的な放出後、血管の収縮拡張、血圧の上下動が不安定になることで生じますが、その傾向は心臓病や脂肪肝のリスクと相関していた、というなんとなく頷ける調査結果が報告されています。だからどう、ということはありません。ホットフラッシュを感じる人は運動したほうがいい、と昔から言われていて、それは不動だからです。

Hot flashes in menopausal women may signal increased risk for heart and metabolic issues

化学療法の進歩によってホスピスの考え方が変わってきている

Stepped palliative care for patients with advanced lung cancer

がん治療の進歩により、以前は予後不良とされていた進行がんの患者でも生存期間が延びつつあります。このような状況で、従来のホスピス導入基準や提供方法に変化が生じています。

  • 従来のホスピスは余命6ヶ月以下の患者を対象としていましたが、最新の治療で生存期間が延びた患者にはこの基準が当てはまらない場合があります。
  • そのため、単に余命半年以内という基準ではなく、全人的苦痛のアセスメントに基づいてホスピスケアの導入を判断する必要が出てきています。
  • 積極的な緩和ケアをがん診断時から提供し、症状が悪化した時点でホスピスへと移行するステップ型のケアモデルが注目されています。
  • 治療と緩和ケアを並行して提供し、状況に応じて柔軟にホスピスへつなぐハイブリッドモデルも増えつつあります。
  • がん治療の進歩により、終末期に入るタイミングが従来より遅くなる可能性がある一方で、緩和ケアの導入時期を適切に判断する重要性が高まっています。

つまり、治療法の進歩に伴い、ホスピスケアの導入基準や時期、ケアの在り方が柔軟に対応できるよう、変革が求められているのが現状です。

ミミズが人類の進化をもたらした

ミミズは英語で「アースワーム(Earthworm)」と呼ばれます。この呼び方は14世紀からで、直訳すると地球の虫。古代ギリシアの哲学者アリストテレスはミミズを「大地の腸」と表し、進化論を唱えたイギリスの自然科学者ダーウィンもミミズ研究に40年を費やし、ミミズたちが知恵を持って行動しているようだと観察をしています。

しかしそもそも地球上の生物の誕生に大きな影響を与えた母そのものだという可能性があるという興味深い仮説について考えてみませんか。

地球の酸素濃度

地球の酸素濃度は25-22億年前に現在の21%の10万分の1レベルから一気に100分の1レベルまで上昇しました。さらに7-6億年前にも急激に上昇しています。これを「大酸化イベント」(Great Oxidation Event, GOE)と呼びます。ミミズが2回目の大酸化イベントで活躍したかもしれない、というのが今日の主題。

ミミズの起源:雲母粘板岩の割れ目

ミミズは約6億年前、古生代初期に出現したと考えられています。当時の地球は前述の如く現在の100分の1しか酸素がない環境で、生物は嫌気性細菌やラン藻などの原核生物だけでした。しかし、ある日、雲母粘板岩の割れ目から這い出てきた不思議な生き物がいました。それがミミズの祖先です。

ミミズによる土壌の耕転

ミミズは地中を這い回り、土を掘り起こし排出しました。この”バイオターベーション(生物撹乱)“と呼ばれる活動により、土壌に空隙ができ、空気と水が行き渡るようになりました。地表の有機物が土中に取り込まれ、分解が進みました。(分解が進むことは二酸化炭素の増加、ひいては酸素の増加につながります)

硫化物の酸化と酸素の供給

ミミズの活動で還元的な地中環境が酸化的になり、硫化物が酸化されて硫酸塩となりました。この硫酸塩は海洋へと運ばれ、硫酸還元菌の増殖を促しました。(当時の海は硫酸だった、みたいな話を子どもの時に読みませんでしたか?)菌は有機物を消費する際に硫酸イオンを使いそれを還元します。副産物として硫化鉄(黄鉄鉱)を生成しました。H₂SO₄がH₂S+2O₂になるわけで、これにより大気のO₂が増加すると言うのです。ペンシルベニア大の大本洋教授による研究手法が使われるようです。数億年前の硫酸塩は直接測定できないのですが、同位元素などを駆使しつつ古い地層のH₂Sの挙動を見て当時を推測をするのです。(昔から酸素は多かった、という大本モデルには否定的な科学者が多く、彼の論文はあまり引用されないのですが)黄鉄鉱がある程度分厚くなり海底に蓄積されると酸化されることなく留まって酸素濃度が高いままになる、というような考えをするようです。

今まではプレートテクトニクスによって地殻が変動したことで硫酸塩が増えた(パンゲアが分裂したと推測される時期と一致)、と説明されていたわけですが6億年前に急激に酸素濃度が上昇した理由としてそれだけで良いのか、通常海洋での生物撹乱は酸素濃度低下を起こすとされていましたから、そこにミミズを登場させたことが新しいと言えるのです。バランスだらけで話が難しいぞ?

生物の進化を後押しした酸素

硫酸塩の増加により硫化鉄の生成と埋没が促進され、大気中の酸素濃度が上昇しました。この酸素の蓄積が、好気性生物の出現と多細胞生物の進化を後押ししたのです。つまり、ミミズの”bioturbation”がこの一連の過程を引き起こし、地球上の生物進化に貢献した可能性があるというわけです。

地味な(文字通りな)存在のミミズですが、その活動が大気の酸素濃度を安定させ、生物の進化に影響を与えた可能性があるという面白い仮説です。ミミズさえいなければ、地球上の生物は進化しなかったかもしれませんし、生命のいる惑星には必ずミミズが存在する、ということも言える気がします。

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