#鵜川医院レター

西洋アジサイ

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2021年6月19日、コロナワクチンの集団接種がはじまったばかりで右も左もわからなかった私は伊勢原市役所の駐車場に車を停め、食堂で早く食べられるもの……と考えて蕎麦をチョイスし、食べていました。 その食堂でEテレ「趣味の園芸」だと思うのですが、西洋アジサイについて。 話の内容からは大御所的な方の出演、という雰囲気。とても良い放送だったので、記憶を日記に書いており、その日記を元に適当に書き足してこの文章を書いています。

歴史

「ウォードの箱」(プラントハンターの便利な道具です)が発明されたのはイギリスで1834年です。

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シーボルトが日本を離れた後に発表した『日本植物誌』は、1835年から年月をかけ発表されています。世界中にプラントハンターが跋扈していたのがこの時期だとわかりますね。 シーボルトと彼の前任者ツンベルクリンネの弟子!)が日本の固有種だったアジサイをヨーロッパに伝え、ガクアジサイがヨーロッパで品種改良されてカラフルになり西洋アジサイとして日本に戻ってきたのは20世紀です。そして5月の母の日「カーネーション」の後継として、そして下火になりつつあったシクラメンの替わりになる品種として花卉業界を盛り上げようと、改良やブランディングを行っていったそう。そこには少数のカリスマ的な育種家の存在がありました。

フェアリーアイ

2006年第1回ジャパンフラワーセレクション フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞したアジサイの新品種です。特徴は、花形の変化と花色の変化を半年も楽しめることです。アジサイの花は厳密にはガクだそうで、だからこそ長く楽しむ事が可能なのですね。有名な育種家、群馬県の坂本正次氏によります。坂本氏は「さかもと園芸」の経営者で、フェアリーアイの他、ミセスクミコ、ブルーダイヤモンド、ユングフラウ ピコティ、シクラメンのウィンクピンクを育種。ユングフラウ ピコティはオランダの2002年フロリアードで金賞。

フェアリーアイは咲き始めは八重のガク咲き、これが手毬に変わり、その後はグリーン、そして秋には真っ赤に花色が変化します。

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ミセスクミコ

坂本さんが生み出し、1984年、日本でアジサイとして最初の品種登録(ブルーダイヤモンドとともに)を出願し、1988年に登録された記念碑的な新品種です。アジサイは接ぎ木で増やせるので、パテントを取得しないと容易に盗まれてしまうとアドバイスされたことが登録のきっかけだそうです。種で増やす植物については育成者権すなわちPVPという制度があり知的財産が保護されます。PVPはPlant Variety Protection(植物品種保護)の意味です。1992年、オランダのフロリアードで金賞に輝き、日本にアジサイブームをもたらしました。当時ピンクのアジサイはほとんどがミセスクミコでした。

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レオン

レオンはアクアブルーに紫の縁取りが入るフリル咲き品種。花色は夏以降に次第にグリーンに色付き、秋になると美しいグリーンに変化し秋色アジサイとして長く楽しめます。2014年ジャパンフラワーセレクション・ライフスタイル特別賞。個性的な育種で知られる大栄花園の作品。大栄花園の育種家、高橋康弘さんは青にこだわる方らしく、シクラメンでは江戸ノ青(えどのあお)、胡蝶(こちょう)、月下(げっか)、瑠璃玉(るりたま)などオリジナル品種多数。

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万華鏡

島根県のアジサイ農家と島根県が共同で開発したアジサイ。 「万華鏡」「美雲」「銀河」「茜雲」の4つの品種があり、うち「万華鏡」と「銀河」は国内最大規模の花の新品種コンテスト・「ジャパン フラワー セレクション」の“鉢物部門”で最高賞の「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

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火の鳥

現在のアジサイブームの仕掛け人、一江豊一(いちえとよかず)さんの育種による品種。それまで世になかった「最も赤いアジサイ」を求め、15年の歳月をかけて生み出された、現時点での一江さんの赤いアジサイ完成品。日陰で育てると花色がピンクがかるため、鮮やかな赤色にするには、よく日に当てて育てることが大切。

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育てるコツ

水切れ対策:土の量を増やす テラコッタ、赤玉土を敷く 支柱:広がりすぎないよう 遮光:25度以上で寝てしまう 剪定:7月末に一斉に切る

2023年6月の趣味の園芸はアジサイ特集

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あじさいは好きです。梅雨が楽しみになりますから。

フラウシリーズの育種家、海老原園芸・海老原栄喜さんの言葉です。